レアすぎるエフェクター。CRAZY BOXである。OLDLINE LABOという個人の会社が作っているものらしい。なにしろ検索しても、この人のブログしかでてこない。
アナログ道場
カスタムメイド&アナログ音響機器工房・OLD LINE LABOが語る音のあれこれ。
http://oldline.air-nifty.com/analog/2005/08/post_3e58.html
プリアンプなどを作ってるようだが、すべて受注注文で年に3台くらいしか作らないようだ。もちろん高くて一台が35万くらいだ。
そんなハイファイな会社なので基板のことは知り尽くしているのだろう。だからハイファイの逆の『やってはいけない接続』ばかりやったら、ノイジーでおもしろい、とかそんな感じでしゃれで作ったエフェクターではないだろうか。
なんと回路がパッシブ。電池を使っていない。さっそくミキサーのセンドにつないで試してみた。
11のポジションを選べるのだが、楽器のエフェクターというより、レコーダーやラジオの基板の間違ったところに入力して出てきた音という感じがする。壊れたラジオのような音といえば一番わかりやすいか。
基本的にはハイパスとローパスとオーバードライブやイコライザーなんかの組み合わせということになるのだろうけど、歪みでもオーバードライブの質感とはかなり違う。
どんな音があるかというと
(1)ラジオ局でちょっとチューニングがずれているときのノイズが乗るような音
このバリエーションが中心で一番目立つ。
(2)下が切れて上だけのもの
これなどはセンドで送って元音と合わせて、風変わりなイコライザーとして上を強調するときに使うのであろう。
(3)単に音がでかくなるもの、小さくなるもの
これがよくわからない。たぶん、音量が変わるだけではなくて、なにかハイファイ的に違うのであろうけど、俺の耳では今の所なぞである。
ギターのエフェクターと違ってセンドで送って元音とあわせて使うというのが、特徴である。確かにローが切れて上だけになるものなど、それだけ聴いても意味をなさない。
ヤフオクで入手したが、前の持ち主はベーシストで、もらったが使い方がよくわからなかったので手放したとあったが、確かにペダルエフェクターのつもりで使っても、あまり効果的ではないだろう。試しにベースから直で入れてアンプで鳴らしてみたら、地味なイコライザーみたいな音しかしなかった。
パッシブなのでミキサーに繋ぎっぱなしにしていても、電池が減りをきにしなくていいのが良い。使い道のよくわからない珍品だが、たぶん、俺の作ってる音楽には非常に合うんじゃないかな。ヤフオクで1000円。こりゃ楽しいな。
元は手作りキットらしい。
ピノキオとも書いてるな。ちなみに会社名はどこにも書いていない。
これはインとアウトを逆にしても別な効果がある、という意味らしい。
XLR端子もある。
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