ハルモニウムの修理である!
Harmonium(Indian Organ)
こんなものが直せるのか。いかにも古くぼろぼろで音が出なさそうだった。リードが壊れてると手が出なかったが、試してみるとさいわいにリードは無事だった。現状は
・いくつかのキイが押したまま上がってこない。
・フイゴだが往復で音が出ると思うのだが引いたときしか出ない。
フィゴはハルモニウムに詳しくないのでよくわからない。アコーディオンも往復で音が出るのだから、オルガンでも出そうなものだ。でも、もともとこういうシンプルな簡易的な楽器である、という可能性もある。今回はフイゴは手を出さなかった。
キイの方だが、上の蓋をあけたらこのようにバネが並んでいた。シンプルハルモニウムなのでドローンは付いていないが、このバネを外してドローンにしろという構造らしい。
このバネの力で鍵盤を持ち上げているようだ。なので、バネをはずしてくにっと曲げて戻すとあっけなく修理完了。よく古いキイボードやアコーディオンは鍵盤が下がってるがこうやって直すのか。
あきらかにメンテしやすいようになっていたので、定期的にこのバネは調整して使うという設計のようだ。インドにしては合理的だというか、インドらしく合理的だというべきか。
蓋をした状態。YouTubeでハルモニウムの演奏者を見ていると、すぐにメンテ出来るように蓋は外している人が多いようだ。
フイゴ。
取っ手。
前。
後ろ。
このハルモニウムだが、調べたところ京都のコマキ楽器で売っているこのシンプルハルモニウムの鍵盤がオクターブ少ないタイプのようだ(違うかもしれない)。コルカタの名工房の一つSarat Sardar & sons社製だそうで、どうりで廉価なラインの商品とは思うが、リードなどはしっかりしていてピッチの狂いがない。これはいいものだな。フイゴがよくわからんが。
ハルモニウム シンプルタイプ【インド製】
http://www.koizumigakki.com/?pid=92659144
西洋でパイプオルガンより手軽な楽器に、と開発された手漕ぎオルガンハルモニウム。
イギリスによるインド統治時代に伝わり、インド音楽に適した形に改良されました。
ハルモニウムは、ふいごから送られた空気が金属製のリードが振動させて音を出します。
声楽の伴奏や古典音楽など様々な場面で演奏に用いられます。
シタールやタブラなどは難易度が高そうで…という方も鍵盤楽器なので取りかかり易いかも知れません。
●特徴
・ベーシックな据え置きタイプです。
・2枚目の写真のように、キーのバネを外して好きなキーをドローンにする事が出来ます。
・コルカタの名工房の一つSarat Sardar & sons社製
●製作:インド Sarat Sardar & sons社製
と思ったがSarat Sardar & sonsのハルモニウムは上の板にSarat Sardar & sonsと彫ってあるようなので違うメーカーかもしれない。全体のデザインとパーツが同じなのだが。日本にいてハルモニウムのメーカーを知ろうとするのが間違っているのかも。
このパキスタンのカッワリー教のハルモニウムも似ているな。
パキスタンのハーモニウム
追記。けっきょく、Sarat Sardar & sons社製ではないようだ。
スモールサイズ・ハルモニウムの謎を追え!|我が家の楽器
http://www.recording.kandamori.net/2016/02/blog-post_4.html
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