撥皮(ばちかわ)というものを貼る。
餃子の皮と卵に見えるが、ピックガードである。これがどういうわけか、卵の白身でつけろ、と書いてあった。もち米の糊やら卵の白身やら、ローカルなものばかり使う楽器だな。
俺なら音質は度外視して、もっと頑丈なプラステック板をばんと貼り付けるところだが、手元に撥皮があるので貼ってみる。
卵をどんどん食ってしまい最後の一個になったので、食事の途中に貼る、というせわしない事態になってしまった。やり方は悩んだが、キッチンタオルに白身をつけて撥皮に塗って貼った。
白身は水っぽいところと硬めのところがあるが、水っぽいところを塗ったがなにもくっつかない。濃い部分を多めにつけたら貼りついた。これでいいのだろうか。三味線の本(NHKテキスト 三味線のおけいこ 昭和55年)によると、はみ出した部分はつばをつけてふけ、と書いてある。これも水ではだめでつばに限るそうだ。
とてつもないローカルさと伝統を感じておもしろい。さいわい、はみ出さなかった。今、一晩経ったところだが、ちゃんとくっついた。白身は糊として使えるのか。江戸時代の生活の名残がうかがえて、ひじょうにおもしろいものだ。
貼った。
なかなか不条理な情景。しつこいが胴当てはほんらい片側だけだ。でも両側の方が綺麗だよな。
にほんブログ村←気に入ったら投票してください。