ヤフオクで落札したヘッドが来た。おっと、これはサイズがあってないというやつですね。しかしこれも想定内。
11インチのキントなのでサイズはあっているが、下の輪っかが大きすぎる。PEARL Conga 211Fは、80年代の古いコンガなので『現行品では互換ヘッドがない』というのはこういう意味なんですね。
ドラムショップ・ゲイトウェイ『既成の替えヘッドがもう廃盤になってしまっていて、他のメーカーとも互換性が無い』
https://gatewaydrumline.shop-pro.jp/?pid=118428507
ちなみにPEARL Conga 211Fのパーツの詳細はこちらのサイトに載っている。インターネットってなんでもあるね。
ミュージックファーム『メーカーPearl 本体型番210F/211F/212F』http://www.musicfarm.ne.jp/drparts.php/pid126/
さて、ここからが自作楽器家の腕の見せ所。どうにかする。
立案計画1。
(1)ラグに余裕があったら、多少、横にオーバーしてても引っ張れるのではないか。
見た目は悪いが、これでできたら楽だ。
立案計画2。
(1)水につける。
(2)輪っかを外して、正しいサイズの輪っかと交換する。
ここまでは誰でもできるが、難しいのがここから。
(3)皮の大きさが小さいので、リムを越えて上に引っ張りあげることができない。
対策、皮の周りにタコ糸を縫い付けて、タコ糸を引っ張ってリムを越えさせる。端が見えたらプライヤーで引っ張る。
前にやったことがあるので、これでできる気はする。やって見たけどできないことも十分あり得る。
素直に2案でいく。久しぶりにヘッドの入浴。かなり無理をやるので、一晩くらいはつけておきたいところ。
皮が柔らかくなって来たので輪っかを外す。大きいのがLP で小さいのがパール。どちらも11インチだけど、ヘッドのサイズは輪っかのサイズではなくコンガの口径なので、メーカーによって輪っかの大きさが違う。 それで同じインチでもメーカーが違うと『互換性がない』という問題が出てくるんですね。
ここからが難しいところ。
『小さい皮を無理やりコンガに張る方法』
やり方は自分で開発しました。見ての通りだけど、端にキリで穴を開けてタコ糸をこのように通す。こうしないと短いのでクルンと元に戻るんですね。 コンガに乗せてリムの間から、タコ糸とプライヤーを使ってぐいぐい引っ張る。死闘1時間。
途中から『マークが中央に来るように』なんて余裕はなくなるんだけど、けっこう中央になってる。あとタコ糸が一箇所、取れなくなったんだけどまあいいでしょう。
めでたし、めでたし。