【PEARL Conga 211F】サイズのあっていないコンガヘッドをどうにかして使う方法

2021年2月16日火曜日

DIY 我が家の楽器 修理

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ヤフオクで落札したヘッドが来た。おっと、これはサイズがあってないというやつですね。しかしこれも想定内。

11インチのキントなのでサイズはあっているが、下の輪っかが大きすぎる。PEARL Conga 211Fは、80年代の古いコンガなので『現行品では互換ヘッドがない』というのはこういう意味なんですね。


ドラムショップ・ゲイトウェイ『既成の替えヘッドがもう廃盤になってしまっていて、他のメーカーとも互換性が無い』

https://gatewaydrumline.shop-pro.jp/?pid=118428507



ちなみにPEARL Conga 211Fのパーツの詳細はこちらのサイトに載っている。インターネットってなんでもあるね。

ミュージックファーム『メーカーPearl 本体型番210F/211F/212F』http://www.musicfarm.ne.jp/drparts.php/pid126/


さて、ここからが自作楽器家の腕の見せ所。どうにかする。

立案計画1。
(1)ラグに余裕があったら、多少、横にオーバーしてても引っ張れるのではないか。

見た目は悪いが、これでできたら楽だ。


立案計画2。
(1)水につける。

(2)輪っかを外して、正しいサイズの輪っかと交換する。

ここまでは誰でもできるが、難しいのがここから。

(3)皮の大きさが小さいので、リムを越えて上に引っ張りあげることができない。

対策、皮の周りにタコ糸を縫い付けて、タコ糸を引っ張ってリムを越えさせる。端が見えたらプライヤーで引っ張る。


前にやったことがあるので、これでできる気はする。やって見たけどできないことも十分あり得る。


第三案を思いついた。『リムを交換する』

チューナブルジャンベのリムを乗せてみる。多少の見た目を気にしなければこれでもできる。コンガのリムは高いのでタムの11インチのリムを入手して、どうにかするという手も使えるかもしれない。いろいろ『どうにかする』部分が出てくると思うが。悪くないが保留。


素直に2案でいく。久しぶりにヘッドの入浴。かなり無理をやるので、一晩くらいはつけておきたいところ。


第4案。そういえばカビの生えたトカのジャンベヘッドがあった。これはまとまりがいいな。カビは拭いた。黒いけどヤギ皮のヘッド。 LPがうまく行かなかったらこれで行こう。(ジャンベヘッドは皮が薄いので、コンガに向かない)。

皮が柔らかくなって来たので輪っかを外す。大きいのがLP で小さいのがパール。どちらも11インチだけど、ヘッドのサイズは輪っかのサイズではなくコンガの口径なので、メーカーによって輪っかの大きさが違う。 それで同じインチでもメーカーが違うと『互換性がない』という問題が出てくるんですね。

ここからが難しいところ。

『小さい皮を無理やりコンガに張る方法』

やり方は自分で開発しました。見ての通りだけど、端にキリで穴を開けてタコ糸をこのように通す。こうしないと短いのでクルンと元に戻るんですね。 コンガに乗せてリムの間から、タコ糸とプライヤーを使ってぐいぐい引っ張る。死闘1時間。




できた。クルンと戻ってしまわない程度のテンションをかけて一晩乾かす。柔らかいうちに左右の平行のバランスを取る。 

途中から『マークが中央に来るように』なんて余裕はなくなるんだけど、けっこう中央になってる。あとタコ糸が一箇所、取れなくなったんだけどまあいいでしょう。 

めでたし、めでたし。









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