ELKのPAアンプ、EV-50の機能の大部分をバイパスしてパワーアンプに改造|DIY

2015年7月4日土曜日

DIY

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 ELKのPAアンプ、EV-50の機能の大部分をバイパスしてパワーアンプに改造。

 ELKのPAアンプ、EV-50である。一年くらい前にメンテナンスと称して、ノイズがひどいのをコンデンサを取り替えて直そうとして、まったく音が出なくなった。電子機器のメンテナンスに挑んだ二台目だったので、今なら壊さないで直せたのに。

パワーアンプと違いいろんな基盤が入ってるので、どこを壊したのかが特定できなくてもう直せない。今、BOSEのパワーアンプを直してるのだが、似たような集合ICがこれにも入ってたな、と思ってすでに部品取り用になっていたこれをチェックした。

そうしたら確かにパワーアンプ部分はBOSEに入っている三洋STK401-250の親戚の番号違いのやつが入っていた。 あえて言うなら三洋STK401-250は40wだが ELKは50wなので実はELKの方が良い部品を使っていたと言う……。

でも音の明晰度ではBOSEの方がずっと上なのは、回路の設計の違いということだろうか。そもそも ELKのEV-50はカラオケ用なので比べる方が無理があるのだが。

それで思いついてELKのEV-50のパワーアンプ部分をチェックしたら生きていたので、8トラックやらカセットやらアナログエコーやらミキサー部分やらをすべてバイパスして、パワーアンプ部分だけを使えるように配線をしなおしてみた。そうしたら直ってしまった。巨大なパワーアンプのできあがりである。

こんなにでかいのに1/8くらいしか実質的に使っていない。前はノイズがひどかったのだが、それはミキサー部分だったようでバイパスしたら、ほとんど気にならないレベルになった。数日使ったら、ちょっとチリチリ言うようになって来たが、これは40年も前の機材なのでコンデンサ交換が必要なのだと思う。 パワーアンプ部分はたいへんにシンプルなので今なら壊さないで直せると思う。

さて、音だが BOSEに比べるととてもフラット。ミックスするときはこっちの方がずっと使いやすいと思う。でも明晰度はBOSEが上。もちろん同じだと誰も高い金払ってBOSEなど買わないのだが、IC自体は遜色ないので、どこで違って来るのか。そのへんがおもしろい。あと、ソースのよっては耳が痛い。


 でかい。しばらく、これで行くことにした。ちなみにヤフオクで500円である。500円で8トラックテープデッキ(動かない)、回転数の変えられるカセットデッキ(録音できない)、リミッター(ノイズだらけ)、アナログエコー(ノイズだらけ)、さらにはPAにもカラオケにも使えて、しまいにはパワーアンプにまでなるのだが、誰も入札がなかった。ようするにたいしたものではないのである。


見た目はかっこいいのだが。

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